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同窓会長挨拶(第14号 広報「いぶき」 研究科長挨拶)

                         生命科学研究科研究科長(同窓会長)
                                   垣塚 彰

 修了生の皆様、学位授与、まことにおめでとうございます。入学以来の皆様の研鑽がここに実を
結んだことを心よりお喜び申し上げます。今、生命科学研究科で過ごした数年間を振り返り、どの
ように感じていますでしょうか?入学当時の自分とは全くの別人になったと感じているようでした
ら、生命科学研究科での経験は大変有意義だったと思います。
 我が国の教育は、知識を理解し吸収する能力を高めることを最大の目標とし、そしてその能力に
長けた人を高く評価しています。これは、明治維新当時の国是である、欧米に追いつくことを最優
先した国作りに則した教育の名残です。この考えは、今でも大学の学部教育までは、ほぼ踏襲され
ていると思います。一方、生命科学研究科のような自然科学系の大学院では、知識の習得よりも、
これまでに知られていない新しいことを見つけることが重視されています。これは、学部までに磨
いてきた能力とは別の能力で、ここで多くの方、特に習得した知識を誇っていた方は、大いに戸惑
ったことと思います。
 では、実際に皆さんはどんな経験をしたでしょうか?まず取り組んだことは、新しそうなこと(研
究テーマ)を見つけることだったと思います。実はこれ、結構大変なので、先生や先輩から話が降
りて来たかもしれません。なんとか新しそうなことが見つかったら、その新しさを証明するために
沢山の実験を行い、新しいということをいろいろな角度から検証したと思います。そして、新しい
ということに確信が持てたら、それを論文として発表しましたね。修士課程では、この過程の片鱗
に触れ、博士課程では全ての過程をやり遂げたことで、博士の称号が授与されました。この博士の
称号っていったい何なのでしょうか?
 その議論の前に、皆さんが莫大な時間を使って取り組んだ実験について考えてみましょう。何故、
新しさを証明するために実験が必要なのでしょうか?それは、「人が考え得ることは、たかがしれ
ている。」という謙虚さが前提となっています。一流と言われる科学者でも考えたことが真実であ
ることは10% 程度と言われています。ですから実験による検証が必要ということになるのです。
つまり、9 割は間違いということなので、考えを裏付けるエビデンス(実験結果)が複数あって初め
て本当かもしれないということになり、論文として発表することが許されるのです。即ち、実験は
自然との対話であり、実験結果は自然からの声です。研究者はその声に真摯に耳を傾けることで、
初めて真実に近づくことができるのです。もうおわかりになったでしょうか?博士とは、謙虚に対
話し声を聞く能力を持っていることを保証した称号なのです。声には他者の意見も含まれるでしょ
う。ですから、高学歴者に対して言われることの多い、「頭でっかち」、「頭が堅い」、「独りよがり」、
「傲慢」というのは、入学時の皆さんにはもしかしたら当てはまっても、生命科学研究科の教育を
享受し終えた現在の皆さんとは真逆の性質ということになりますし、そうであることを願っていま
す。この謙虚ささえなくさなければ、人は一生成長し続けることができます。今、皆様は、成長の
翼を手にしたところです。この翼を最大限使って、これからの人生を大きく羽ばたいていかれるこ
とを心より祈念しています。

 

京都大学大学院生命科学研究科広報いぶき14
生命科学研究科留学生スタディツアー「うどんの手打ち体験から学ぶ
日本の食文化」於淡路島(2015 年11 月12 日)

 

お知らせ

研究科同窓会からのお知らせ

生命科学研究科同窓会は、2003年3月23日に設立され、14年になります。
平成28年度は、修士課程70名、博士後期課程26名(論文博士を含む)に学位授与し、累積の修士学位取得者1285名、博士学位取得者392名(論文博士を含む)、博士後期課程研究指導認定退学者249名となりました。

2016年3月修了修士
2016年3月修了博士

 

 同窓会の活動等についてのお問い合わせは、幹事 (150ibukiアットマークmail2.adm.kyoto-u.ac.jp)までお願いします。

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■ 京都大学同窓生向けサービス「KUON」のご紹介

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■「京都大学ホームカミングデイ」については下記のURLを参照してください。

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