円山由郷さんがGordon Research Conferenceでポスター賞を受賞

分子情報解析学分野(竹安邦夫研究室)の博士後期課程の円山由郷さんが2009年7月末に米国New Hampshire州で開催された”Gordon Research Conferences, Archaea : Ecology, Metabolism & Molecular Biology”にて、ポスター賞を受賞しました。この会議は世界中から主要な古細菌(Archaea)研究者が集まるもので、円山さんは本研究科の 「「大学院教育改革支援プログラム」による実戦的生命科学英語コミュニケーションプログラム」に選ばれ派遣されました。ポスター発表した40名以上の大学 院生のうち、円山さんの古細菌の染色体高次構造に関する発表が第二位の表彰を受けました。

研究内容

古細菌は真核生物・真正細菌とならぶ生命の3つのドメインのひとつで、原核生物でありながら転写や翻訳など遺伝情報を処理する機構は真核生物と似て います。円山さんらは真核生物のヒストンに相同なタンパク質を持つ超好熱古細菌に注目し、京都大学工学研究科の跡見晴幸教授らとの共同研究により、Thermococcus kodakaraensisの染色体構造を解析しました。その結果、T. kodakaraensisの染色体にはヒストンだけではなく異なる種類のDNA結合タンパク質が多量に含まれることを発見しました。
さ らに原子間力顕微鏡を用いた解析により、ヒストンとこの新規タンパク質がDNA上に全く異なる構造を形成することを示しました。このことは古細菌の染色体 上に構造の異なる領域が存在することを示唆し、今後、染色体高次構造への関与や遺伝子の転写調節との関係などが解明されることが期待されます。

円山さんのコメント

Gordon Research Conferenceというすばらしい会議でこのような賞をいただき、大変光栄です。古細菌の染色体高次構造という、まだほとんど研究されていないところ に注目して、結果が出はじめたことが評価されたのだと思います。この会議は200人ほどの研究者が約一週間森の中で一緒に過ごすという密度の濃い会議で、 これまで論文で名前しか知らなかった人たちと個人的にじっくり話ができて、非常に有意義な経験でした。
今回は、研究科の英語コミュニケーションプログラムに選ばれて会議に参加できたわけですが、事前に受けた英語指導も非常に役に立ちました。実際のポスター を使ってネイティブの先生の前で発表を何度も繰り返し、細かい英語の文法だけでなく、発表全体の構成・最初に簡単に自己紹介すること・緊張せずに笑顔で話 すことなどまで指導していただいたおかげで、良い発表が出来ました。後輩の皆さんにも、是非このプログラムを利用して海外で自分の研究をアピールしていた だきたいです。

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