高次生命現象を支える細胞の構築、リモデリング、そして長寿

発生において個々の細胞は、外界からのシグナルなどを解読し、様々な軸に沿った極性を発達させます。細胞が正しくデザインされ、かつそれに従って構築されてはじめて、誕生した器官に個体の行動や生存のために必要な巧妙な機能、例えば神経細胞であれば、その神経活動などが賦与されます。

さらに、個体の一生を通して、細胞は何度もリモデリング (remodeling) されます。つまり、「細胞のデザイン」は時期特異的に変更されるのです。昆虫の変態期は、リモデリングが集約されて起きる時期であり、組織の修復や再構築を調べるのに適した系です。細胞の設計図に従った構築と、状況に応じた柔軟なモデルチェンジに問題が生じてしまうと、我々は大きなトラブルに見舞われます。

私たちは神経細胞と上皮細胞に着目し、細胞のデザイン、そして構築からリモデリングまでを支える遺伝子プログラムを明らかにするために、ショウジョウバエやマウスをモデル生物として研究を行っています。従来の分子生物学的手法はもちろんのこと、多細胞体のダイナミックな時空間制御機構を解析するために、生体内イメージングの手法を工夫し、さらに、共同研究者の協力を得て数理モデル化などの解析を導入しています。

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多細胞体構築学講座 細胞認識学分野
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