クロメンガタスズメ

 所用で京都市郊外の大原に出かけたおり、民家の塀にとまっているクロメンガタスズメ(Acherontia lachesis)を見つけた。本州では確認例が増えている蛾である。たまたま持っていたビニル袋に入れて生かして持ち帰り、自宅で写真を撮ることにした。よく見ると、垂れ目気味の目はいかにも笑っているようで、髑髏というようなおどろおどろしい感じがしない。少し猫背の気のいいおじさん風である。目が笑っていない無表情の髑髏模様を持つメンガタスズメ(Acherontia styx)とはかなり異なる。持ち帰る道すがら、チイチイという音を出すことも確認できた。

photo_Arch_lachesis_1.jpg photo_Arch_lachesis_2

  クロメンガタスズメAcherontia lachesis
  左:頭部〜腹部の背面, 右:胸部背面の髑髏模様の拡大
  2008年6月29日 京都市左京区大原にて、荒木・捕獲。

  雑録一覧に戻る