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ごあいさつ       

千年の都で学び、あなたの世界を広げよう

 近年、ウイルス感染症に限らず、地球環境、生物多様性、食料安全保障、放射線の利用と影響など、人類の生存を脅かす様々な問題が顕在化しています。生命科学と関連したこれらの問題を解決するためには、生命科学の推進と、その担い手となる人材の育成が求められています。1999年、分子生物学を共通言語とし、理・医・農・薬といった従来の枠組みを超えた教員によって、日本初の大学院である「生命科学研究科」が設立されました。研究範囲と教育領域を広げるために、2018年に2つの専攻に加えて、「放射線生物研究センター」と「生命動態研究センター」を設置し、2020年には産学共同講座を設置することで、教育研究拠点の拡充、研究成果の社会実装を推進してきました。

 本研究科では、自ら問題を提起し解決できる創造性豊かな人材を育成するために、教員が行う「自由で独創的な研究」への学生の参加を重視しています。生命科学のフロンティアを開拓している研究室で、学生は教員と研究課題を共有し、科学的な思考力や論理性、実証力を身につけていきます。学生が筆頭著者となった研究論文が多数発表されていることは、学生が教員の研究を手伝うのではなく、教員の指導のもとで科学研究の主役として活躍していることを示しています。これまでに、修士号取得者1,599名、博士号取得者485名が、学術研究の分野だけでなく、広く社会の発展に貢献してきました。これは、研究・教育に携わってきたすべての教職員の喜びでもあります。

 実験室では、今まで見たことのない現象や、今までの知識では説明できない現象に出会うことがあります。それが自分の操作ミスによるものなのか、既知の原理で説明できるものなのか、それとも新しい発見につながる 「種」なのかを見極める必要があります。この「種」を見つけて育てることで、新たな研究プロジェクトが始まります。そして、その原理を推論して仮説を立て、実験で証明できれば論文として提出します。論文が出版されるためには、世界をリードする複数の研究者から「いいね」と認められる必要があります。そのためには、国際的なネットワークを構築することが重要です。本学科の教員は、自ら確立した世界標準のモデル生物に関する国際会議を主催するとともに、得られた研究成果を世界の研究者と共有しています。

 研究科では、学生が世界の研究者と交流できるよう、海外の大学との遠隔講義、学生の海外派遣プログラム、留学生を支援するプログラム、学生が海外の学生や若手研究者を招いて行う国際学生セミナー、大学間協定による単位互換や共同研究を推進するシステムなどを用意しています。

 私たち生命科学研究科の教職員は、学生のみなさんがサイエンスをとおして経験を積み、これからの人生の足場を築かれるよう、全力でサポートしていきたいと考えています。


研究科長 福澤秀哉

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