京都大学大学院生命科学研究科は、「生命科学に関する世界最高水準の研究拠点の形成」と「次世代の生命科学をリードする人材養成」を目的とし、日本初となる生命科学系の独立研究科(学部を持たない研究科)として1999年4月に発足しました。
生命科学研究科には、理学、農学、医学、薬学、工学など、異なるバックグラウンドを持つ研究者が集まり、生命の基本原理を構成する「細胞・分子・遺伝子」を共通言語として、多様な生命体とそれらによって形成される環境を統合的に理解し、生命の将来や尊厳にかかわる新しい価値観を作り出す独創的研究と教育を展開しています。
本研究科は、「統合生命科学専攻」と「高次生命科学専攻」の2つの専攻から構成されています。2018年には、「附属放射線生物研究センター」と「附属生命動態研究センター」を、2020年には産学共同講座を設置し、教育研究拠点の拡充と、研究成果の社会実装を推進してきました。また、2023年には「附属生命情報解析教育センター」を設置し(附属生命動態研究センターを発展的改組)、ゲノム情報や細胞内可視化情報をはじめとするビッグデータを利用した生命機能の理解と制御、および地球環境の変動に応じた生命の生存戦略の理解に貢献することが期待されています。