教育の特色

生命の基本原理を構成する「細胞・分子・遺伝子」に加えて「データサイエンス」を共通言語として、多様な生命体とそれらによって形成される環境を統合的に理解し、生命の将来や尊厳にかかわる新しい価値観を作り出す独創的研究と教育を展開しています。

大学院教育の骨子

大学院講義の充実

入学後すぐに、研究におけるルールや、データの正しい解釈のための方法論、ビジネスにも共通するサイエンスのプロフェッショナリズム、生命科学を学ぶ者が知っておくべき生命科学と社会との接点、研究成果を社会に還元し共有する方法についての講義を提供します。
また博士後期課程では、各研究室における演習を基本としながら、キャリアパスの広がりに関する講義を提供し、各自が主体的に自身のキャリアについて具体的に探究してその設計力・戦略的思考力を身につけられるよう指導します。

実戦的生命科学英語コミュニケーション

英語を母国語とする教員による講義やトレーニングを通して、英語によるサイエンスコミュニケーションスキルを向上させます。また、国際学会での発表や国外の研究室滞在に対して、渡航滞在費の支援のみならず、TOEFL ITPテストの受検経費サポート、発表スキルのアドバイスなども含めて総合的に支援します。

データサイエンス教育

今日の生命科学は、最先端の計測機器を用いた多角的・網羅的なビッグデータの取得と、その解析が一体となったデータ駆動型生命科学の時代に突入しています。膨大な情報を自ら読み、理解し、解析する力を養えるように、数理・統計・計算生物学やバイオインフォマティクスに関する演習講義など、実践的な指導を行います。

複数の教員による指導体制

すべての学生が、指導教員とは別の研究室に所属する教員2名と定期的に面談し、研究テーマや生活などについてきめ細かな指導を受けることができます。この体制により、様々なバックグラウンドを持つ複数の教員から視点の異なるアドバイスを得ることができ、知識と経験、判断力、コミュニケーション能力を養います。

学生企画による研究討論会の企画支援

学生が主体的に提案した研究討論会の開催を支援します。この活動を通じて、同じあるいは異なる分野の学内外の学生に知己を得る機会を提供します。これまでに国外の大学院博士課程在学中の学生や若手研究者を招聘する「国際学生セミナー」を18回開催しました。

Global Frontier in Life Scienceプログラム

生命科学研究科では”Global Frontier in Life Science”という英語のみで学位を取得できるディグリープログラムを提供しており、留学生を中心にグローバルなバックグラウンドを持つ学生が在籍しています。国際性を持ち、且つ最先端の生命科学・医薬領域の研究を担う人材の育成を目指しています。

海外派遣と留学の単位認定

外国の大学院で開講される生命科学関係の科目を履修する場合には、あらかじめ願い出をすることで、修得した単位について本研究科における授業科目を履修したものとして取り扱い、課程修了に必要な単位として認められる場合があります。