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第6回男女共同参画推進セミナー 報告

2023/2/15(水)16:00〜17:00
  • 終了しました

開催報告

第6回男女共同参画推進セミナーが2023年2月15日、京都大学大学院生命科学研究科の主催、東北大学大学院生命科学研究科・大阪大学大学院生命機能研究科の協賛で、Zoomによりオンライン開催されました(参加者約130名)。

福澤秀哉研究科長の開催挨拶に続き、世話人の安居佑季子准教授と南璡旼准教授により3部構成のセミナーが進行されました。

南璡旼准教授の司会のもと、1部では、2022年12月に生命科学研究科の教職員を対象に実施したアンケート結果が世話人から報告されました。

続いて2部では、東北大学大学院生命科学研究科・研究科長の杉本亜砂子先生に、「多様性はあたりまえ!~「分断」からの脱却をめざして~」のタイトルでご講演をいただきました。ご講演では、東北大学のダイバーシティにおける取り組みをご紹介いただき、日本で女性研究者の割合が低い現状とその根本的な原因を探るなぜなぜ分析、内閣府により行なわれたアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)に関する調査結果をご紹介いただきました。また、マイクロアグレッション(マイノリティが受ける「小さな攻撃」)を「蚊にさされること」とわかりやすく比喩していただきました。さらに、ハラスメントや無意識の偏見による差別的な行為は、周りの第三者が指摘することが大事で、アクティブ・バイスタンダー(行動する傍観者)が増えることにより、マイクロアグレッションを減らすことに繋がることをお話いただきました。ご講演のあと、Zoomで参加されている方からの質疑応答が続きました。

最後に3部のパネルディスカッションでは、安居佑季子准教授がファシリテーターを務め、杉本亜砂子教授、福澤秀哉教授、今村博臣准教授、幸長弘子助教にパネリストとして登壇していただきました。「家庭生活(出産・育児・介護等を含む)と仕事との両立を尊重する多様な働き方を推進することでの男女共通のメリット」をトピックとして、活発な議論が行われました。性別に関係なく根本的な理由を考えながら、問題点を共有する活発な意見交換ができた楽しいセミナーになりました。時間の都合上、すべての質問にお答えできなかったことが反省点となりました。

今回のセミナーは参加者も多く、3大学の連携によるダイバーシティ推進を加速させる契機となりました。今後も3大学の研究科の参加により、お互いの取り組みから学べるいい機会となることが期待されます。

最後になりましたが、セミナーの事前打ち合わせから貴重なアドバイスをくださり、当日、素晴らしいご講演をくださいました講師の杉本亜砂子先生、セミナーにご協力くださいました東北大学と大阪大学の関係者のみなさま、多大なサポートをくださいました総務掛のみなさま、開催にご助力くださいましたすべてのみなさま、および参加者のみなさまに、深く御礼を申し上げます。皆様のご協力により、大成功に終わることができました。

2023年2月20日 京都大学大学院生命科学研究科

ポスター

第6回男女共同参画推進セミナー ポスター